技術研究 5 2003年3月 発信 為国
前書き
ゴールド大会開催記念に発行してきた「バウンドテニスアラカルト」も5冊目になりました。
前回までは、初心者教室とか、強化練習の時、主に指導者の立場から初心者に向けて発信したものでした。(技術研究 1〜4 参照)
今回は指導者の立場からの発信でなく、一人のバウンドテニス愛好者として同じ仲間とより楽しく練習していとき「どんなパターンがあるかなー。」と思ってまとめてみたものです。
稚拙な内容ゆえご批正も多かろうと思いますが、忌憚のないご意見をいただければ幸いです
住所 〒910−0063 福井市灯明寺1−2403 為国 正
1人での練習
1) 壁うち
ボール慣れ、準備運動、基本打法の練習が出来る
・5〜6m離れ、サービスの要領で打つ。返ってきたボールを一旦止め、再び打つ
・ワンバウンドさせ壁に向かって打つ。かえってきたボールを一旦止め、再び打つ。
・その都度ボールを止めないで連続して打つ。
*注意したいのは,フォアハンドストロークと バックハンドストロークと1球ごとに交互に打つこと(フオアハンドストロークのみで連続した場合、ラケットのフオロースルーが十分に出来ずに小さい振りになる)
・フットワークを生かして100球程度打てれば十分。
・壁にラインテープを張り、高さ、幅などに制限を設けてコントロールの習得を図る。
・上図 支柱を壁の前に置き、壁とネットの間隔を広く(初心者)したり狭くしたり変えてサービス, 及びストロークの練習をする。 ネットすれすれに入れば,壁に当たって跳ね返ったボールはネットと壁の間に入る。入った時はホールインワンしたような気分になれますよ!
2) サービスの練習
サービスを制する者はバウンドテニスを制する
・フォアサイドから20球、バックサイドから20球合計40球でボール集め
・フォアサイド、バックサイド1球ずつ交互に。合計40球でボール集め
・目印のラインテープを張る
・長いサービス、早いサービス(ベースライン近くへ、中央へ、コーナーへ)
防球ネット を置く |
・短いサービス、スライスサービス(ネット際へ,カットされた)
3) 高くバウンドしたボールを打つ
・手でボールを高くバウンドさせて反対コートに向けて出来るだけ高い位置から打ち込む
@ネット前から1m
Aネット前から3m
Bベースラインの後ろから
2人での練習
2人での練習は最も効果が上がると思われる。寸暇を惜しんで取り入れたい
1) トスされたボールを打つ
・1m前からトスされたボールを一歩踏み込んで打つ
・5メートル前から手でトスされたボールを打つ
・6〜7メートル前からラケットでトスされたボールを打つ
・10m離れてラケットでトスされたボールを打つ
何れも20球ずつ交代しながら時間と体力をみて行なう
2) サービスの練習
・交互にサービス(一旦止めてからサービス)繰り返し
・一方がサービス,一方はレシーブ(サーバーは入れたい場所を呼称しながら行なう)
呼称の仕方・・・センター、コーナー、ショート
B | ||||
A |
3) グランドストロ―ク
・対角で(フォアサイド、バックサイド)
・ストレート(コート片面で)
・全面を使って
・一方の者がフオアハンド、片方がバックハンド
・自由に思いっきり
A | D | |
C | B |
4) レシーブ∩ボレー
・安全サービスを入れてもらってレシーブ(バックサイドへ)からボレー
ビデオカメラ |
ボレーのオーバーネットはビデオカメラで監視
5) サービス・ラリー∩ボレー
・ラリーをしながらチャンスボールを得た時に亜プルー地してボレー
・ショートバウンドで打つ返しながらアプローチしながらボレー
・サービスに工夫をしチャンスボールを得た時アプローチしてボレー
B | ||
A |
6) 弱点修正
一人は球出し(20球〜30球),観察,指導・・・ビデオカメラ大活躍
・ボレー(立ちボレー、座りボレー)
ラケット面の向き,角度、高さ等の修正
アプローチのタイミング、方向、
ラケットの構えからインパクトまで
・フットワーク
回り込んで打つ
軸足の移動 他
・バックハンドストローク、バックハンドストローク
手で球出し
ラケットで球出し
一方はフオアハンド、他方はバックハンドストロークで
・防球ネットに当てる
A | B | |
一人は球出し
棒急ネットの高さは70センチメートルが適当
能力に応じて防球ネットをベースラインに近づける
7) 10ポイントの到達試合
・サービスは2本ずつで交代
・力の差があればハンデイをつけてもよい
8) 練習試合(シングルス)
水分補給,休憩(ミーテイング)を適当に取りながら
・7ゲームマッチ
・9ゲームマッチ
3人での練習
1) ストローク
・コースの打ち分けその@
ABCは定位置
A → C → B → C → A → C
サービス ストレート ストレート クロス クロス ストレート(繰り返し)
B | C | |
A |
・コースの打ち分けそのA
ABは定位置、Cは左右に移動
A → C → B → C → A → C
サービス ストレート クロス ストレート クロス ストレート(繰り返し)
B | C | |
A |
・コースの打ち分けそのB
ABは左右に移動、Cは定位置
A → C → B → C → A → C → B
サービス クロス クロス ストレート ストレート ストレート ストレート
→ C → A → C
クロス クロス クロス(繰り返し)
B | C | |
A |
2) レシーブ∩ボレー(シングルス)その@
・フオアサイドでAサービス、Bレシーブ∩ボレー
Aサービス、Cレシーブ∩ボレー
・バックサイドでAサービス、Bレシーブ∩ボレー
Aサービス、Cレシーブ∩ボレー
20球でローテーション
B,C | ||
A |
3) レシーブ∩ボレー(シングルス)そのA 上図
・上記方法でBCはそれぞれカウントを取りながっらAと対戦
・Aに勝利したら交代、残りの人のポイントは0に戻す
4) レシーブ∩ボレー(ダブルス)
・フオアサイド1球、バックサイド1球(繰り返し)
・20球でローテーション
・BC組はAに勝利したらローテーション
B | ||
A | C |
5) ラリー戦
これは面白い(是非お試しください)
・AとBでラリー戦、1本失敗した人とCが交代。Cのサービスより再開
・上記のラリー戦 失敗を2本にする(1本失敗でリーチ、またはワンミスと呼称)
・ハンデイをつけたり、5人抜きでは勝利した人も名誉交代をする
A | B | |
C |
6) 試合(1人対2人)
・1人はシングルス,残り2人はダブルス戦で臨む。ゲーム数は任意
7) 試合(1人対1人で残りは審判)
・A:B A:C B:C
・最後のゲームはタイブレークゲームとする。スコア用紙をつけながらの審判を行なう
4人での練習
4人で練習するな愛が一番多いので、マンネリ化を防ぐためにも、また、技術の向上 のためにも工夫をして取り組めばクラブ活動にも活気が出て来るでしょう
1) サービス
・対角を使ってお互いにサービス、A⇔B C⇔D
・呼称しながら(センター、コーナー,カットなど)
ネット際に短く、ベースラインぎりぎりに長く
C | B | |
A | D |
2) ストロークその@
・対角同士でクロス打ち A⇔B C⇔D
1つのコートにボールが2つ飛び交うことになる)
・少々のサイドアウトは認めてラリーを続ける
C | B | |
A | D |
3) ストロークそのA
・正面同士でストレート打ち A⇔D C⇔B
・1つのコートを半コートごと1mほど離して行なう。ネットは1つを中央に置く
4) ストロークそのB
・喋々結びでラリーを続ける
・喋々結びとはクロスで受けたらストーレートに返し,ストレートに受けたらクロスに返す
・失敗などで中断したらボールを持っている人のサービスより再開
C | B | |
A | D |
5) 自分でバウンドさせたボールをストロークして、アプローチ∩ボレー
・Bはベースライン近くでボールをバウンドさせストローク∩ボレー
・続いてC,Dが順に同様に行なう
・Aはボレーを抜く積りで返球する
・1人10球でローテーション
B,C,D | |||
A |
6) レシーブ∩ボレー(シングルス)
・Aがサービス、Bがレシーブ∩ボレー
・続いてC,Dが行なう
一人それぞれ10球で交代。サービスはやや緩い安全サービス
B,C,D | ||
A |
7) レシーブ∩ボレー(ダブルス)
・サービスをA、B、C、Dと順に行ないレシーブしたパートナーがボレー
やや実践的なので興味の持続が可能
B | C | |
A | D |
8) ダブルボレー
・レシーブした人もパートナーのボレーに続いてダブルボレー
・最初にぼれーに出た人はダブルボレーに出てきた人の邪魔にならないようにしゃがん だり横に素早くよける技も練習したい
・5球でローテーション
A → C → B → D → A → C
サービス レシーブ 返球 ボレー 返球 ダブルボレー
B | C | |
A | D |
9) 弱点の修正
・球出し1人、試技者2人、観察助言1人
・20球でローテーション
ストロークの修正
ボレーの修正
その他重点的に練習したいことを提案しながら行なう
A | B | |
C | ||
D |
10) ダブルスの試合
AB対CD=5:4 AC対BD=3:5 AD対BC=2:5
A | B | C | D | 勝率 | ゲーム勝率 | 順位 | |
A | × | 5 | 3 | 2 | 1−2 | 10/15 | 4 |
B | 5 | × | 5 | 5 | 3−0 | 15/15 | 1 |
C | 3 | 5 | × | 4 | 1−2 | 12/15 | 2 |
D | 2 | 5 | 4 | × | 1−2 | 11/15 | 3 |
5人での練習
1) 5人でのラリー戦
・ツーミス
ABCDの4人がラリー、Eは待機(審判)
1人が2回失敗したら待機しているEと交代。他の人の2回未満の失敗は0になる
交代して入ったEのサービスより再開する.以下同様にして繰り返す
B | C | |
A | D | |
E |
・スリーミス
ABガペア、CDがペアに成り,3回失敗するとEと交代。
3回失敗のうち2回以上失敗した人がEと交代。残りの人の失敗は0になる
以下同様にして繰り返す
2) レシーブ∩ボレー
・Eがサービス。Aがレシーブ、Bがボレー、更にAがダブルボレー
Cがレシーブ、Dがボレー、更にCがダブルボレー(繰り返し)
・20球でローテーション
A、C | ||
E | B,D |
3) シングラーを倒せ(カウントを取りながら)
・上記 2)を実践向きにカウントを取りながら行なう。2回勝利したらローテーション
4) 試合
A | B | C | D | E | 勝敗 | 順位 | |
A | |||||||
B | |||||||
C | |||||||
D | |||||||
E |
試合順 @AB:CD AAC:BE BAD:CE CAE:BD DBC:DE
成績はダブルスで行なうが個人別に記入